学生募集
研究室の概要
本研究室は2025年4月から機械系主担当、融合理工学系副担当となる予定です。このため、2025年4月の配属では機械系の新4年生を受け入れ可能です。大学院(修士課程、博士後期課程)では機械系機械コース、機械系原子核工学コース、融合理工学系地球環境共創コースのいずれかを受験すれば受け入れ可能です。本研究室はゼロカーボンエネルギー研究所(ZC研)(大岡山北1号館)にあります。
私たちは2022年4月にZC研のフューチャーエネルギー部門に設置された研究室です。 研究室紹介スライド2023-8月版
本研究室の理念
エネルギー有効利用および二酸化炭素の排出抑制・分離回収技術の確立は未来の人類の存亡を決めるものであり、これらは国際社会が連携して解決すべきマクロ-グローバルな課題となっています。その一面として、既に産業界の投資や経営、政府自治体の政策決定などがCO2排出削減とエネルギー有効利用の尺度によって判断される時代が到来しています。本研究室は大学の高い自由度を活かし、その社会的使命を認識し、環境エネルギー技術の未踏域開拓に挑戦しています。私たちは、捉われず、世界最高の理工系研究室になることを追求しつつ、社会が大学に求める挑戦的な研究開発を行っています。
本研究室は「科学技術の未踏域開拓を通じて社会の富と安寧を増進させるとともに、高い能力とビジョンをもつ人材を育成すること」を理念とし、現在と未来の人類に対して大きな貢献をなし、人類の存続確率を増大させることを目的としています。
本研究室は世界最先端の研究開発を通じて学士・修士・博士課程で自身の能力を伸ばしたい方々を募集しています。これまでの専門や出身学科は問いません。学部4年生は融合理工学系、大学院は融合理工学系・機械系の学内生、他大学の学部・修士学生、高専の専攻科の方々、現在企業にいて社会人博士を検討される方々に本研究室は門戸を開いています。研究室見学は常時受け入れています。興味を抱かれたら村上(murakami.y.af@m.titech.ac.jp)にコンタクトしてみて下さい。
研究テーマ
実験を主としつつ計算(量子化学計算: Gaussian、熱流体計算: Fluent)を使用しています。全員が実験に関わり、大半の人が計算シミュレーションも併用しています。本研究室への進学検討にあたっては、皆さんがこれまで学んだ科目には捉われなくて大丈夫です。本研究室は学生-教員間、先輩-後輩間のコミュニケーションがしっかりしており、適切なペースで成長できるよう各段階で読むべき教科書や論文、習得すべき技術等の助言を行っています。現在以下から自分のテーマを選べます。
- 極低熱エネルギー消費を実現する新世代のCO2固体吸収材開発
- 超高イオン伝導を実現する新世代の固体電解質開発(新型全固体電池開発)
- 未利用熱(排熱・廃熱)からの発電技術(フロー熱電発電、熱化学電池)
- 未利用光エネルギー部分を利用可能な波長に変換する材料開発(フォトン・アップコンバージョン)
これらの詳細は研究概要を見て下さい。
研究室の雰囲気、方針
本研究室は教員を含むメンバー間のコミュニケーションがよくとれており、創造的な活気と雰囲気を備え、研究設備、実験環境と学修機会が充実しています。研究室内ではSlackとBOXを活用し、効率的な意思疎通環境を整えています。学生室は清潔で整い、緑が丘駅至近の良好な環境にあります。研究室の雰囲気として、メンバーの皆さんは後輩の面倒見がいい様子です。
本研究室では各人が研究テーマをもって取り組みます。方針として、最先端の未踏域開拓研究を通じて皆さんの主体的行動と思考を伸ばすこと、実効性のある科学技術スキル(実験、計測、解析、計算など)と物事の論理的な進め方・まとめ方を修得して頂くことを意識しています。これらは皆さんが将来30代~50代になった際に大変役に立つ重要な能力となるはずです。
学会発表、ゼミ発表
当研究室は活発に学会発表を行っています。学年によらず成果が出れば学生本人が登壇する学会発表が可能です。また、成果を筆頭著者として学術論文に発表することも可能です。その場合、執筆指導は論文執筆経験が豊富な村上が行います。このような経験を通じ、当研究室の学生は将来重要となるプレゼンと文章作成のスキルをよく育成することができます。
進捗発表とディスカッションを行う全体ゼミは毎週金曜の午後にあります。全体を2グループに分けて2週間おきに進捗を発表します。このゼミを通じて他者の発表を聞くことができ、新しい視野と知識の獲得、プレゼン能力の育成が行えます。